SIMフリースマホ スペック研究所

SIMフリーのスマートフォンをスペック重視でリサーチしまくるブログです。

SIMフリー機のスペックを比較する時に役立つ用語集

昨今人気が出ているSIMフリー機ですが、各機種のスペックを比較するのに参考になる用語について解説をしておきたいと思います。

自分にあったスペックを見つけ出すためにも、是非覚えておきたい項目です。

 

SoC

System on a Chipの略。スマホのスペックを決める重要なパーツです。

チップに何を使っているかによって、コア数、GPULTE対応バンド、カメラ画素数など、概ねのスペックが決まります。

最近のスマホによく搭載されているものとしては

  • Snapdragon…最も広く利用されているSoC。ハイスペックは800番代、ミドルスペックは600番代、ロースペックは400番代です。2016年発売の機種で最もよく見たのは625ですね。スペックとしては一昔前のハイスペックであるSnapdragon805~810あたりに近い性能ですね。最新のハイスペックSoCは835で、Galaxy8にも搭載されていて、Antutuで17万点台を叩き出す、現時点で最高スペックのSoCです。GPUにはRadeon系のチップであるAdrenoを使用しています。
  • Kirin…HuaweiオリジナルのSoC。ハイスペックは900番代、ミドルスペックは600番代。Mate9などに使われている最新のハイスペックSoCは960です。
  • MediaTek…1~2万円台のスマホによく使われているSoC。基本的にロー~ミドルスペックです。

あたりでしょうか。

最も普及しており安定感があるのはやっぱりSnapdragonかと。ゲームもこのチップに最適化されている事が多いです。

 

メモリ

大きく分けてメモリと呼ばれるものにはROMとRAMがあります。

ROMはストレージ容量として、どれくらい本体にデータを保存できるのか、を意味しています。ちなみに16GB 、と記載されていても、OSや基本アプリなど初期状態で使用されている領域がすでにあるため、実際には1~2割ほど差し引いた値が実際に使える容量になります。多ければその分多くのアプリや写真ファイルを保存できますが、microSDを挿すことができれば、その分容量を追加できるので、あまりアプリを入れないのであれば16GBあれば十分でしょう。機種によっては、microSDを本体容量と同じ扱いにする事ができるものもあります。(ただしmicroSDの読み書きスピードが早くないといけない)

RAMは実行メモリと呼ばれるもので、通常メモリと言えばこちらのことを指します。ブラウザのタブを多数開いたり、ビジュアルクオリティの高いゲームで画像を読み込むときなどに使い、容量が多ければ多いほど安定性が増します。 また、バックグラウンドで待機させられるアプリ数にも影響します。メモリが少ないと、リッチなアプリがそもそも起動しなかったり、すぐクラッシュしたりします。

最近の機種であれば3~4GBはほしい所。

 

CPU

スマホの処理能力を左右するパーツです。性能を測るには、コア数と周波数があります。コア数は昨今だと8コア、10コアなんてものまでありますが、マルチコアは、あくまで並列処理するためのものなので、コア数が多ければスペックが高い、というわけではありません。 性能を左右する要素としては周波数のほうがウェイトが高く、概ねSoCに左右されます。

 

GPU

CPUが処理能力だとすると、GPUはビジュアル面を司るパーツです。2Dや3Dの画像処理性能に大きく影響します。 

前出の通り、SoCによってGPUの種類が決まっていて、SnapdragonはAdreno、KirinはMali、MediaTekPowerVR(あるいはMali)を採用しているようです。それぞれで使える画像圧縮フォーマットが異なっており、対応状況によってアプリの描画性能やロード時間、データ容量などに影響を及ぼします。

Mate9でデレステがジャギる、なんて話がありますが、あれは3D描画方法がチップによって異なり、デレステは最も普及しているAdrenoに最適化しているため、他のGPUでは描画性能が落ちる、という事になっているものと思われます。

 

バン

通話や通信の周波数で、どの帯域に対応しているかを示すものです。

日本ではざっくりと分けてdocomoSoftbank系とau系に分けられます。SIMを購入する際は、どちらの系統なのか、スマホで使えるバンドはどれか、利用する場所でつながるバンドはどれか、といった点をよく見ておくとよいでしょう。

対応しているバンドによって、高速通信が使えるキャリアアグリゲーションが利用できたり、プラチナバンドと呼ばれるつながりやすい帯域があるので、快適な通信環境のためにもしっかりと確認しておきましょう。